第93話 サッカーでリフティングを練習する真の目的をスクールコーチが解説|回数だけではない上達の意味
はじめに|「リフティングは何回できればいいの?」と悩む保護者へ
ジュニアサッカーの練習で、一度は取り組んだことがある「リフティング」。
「10回できた!」「50回できるようになった!」「100回できる子はサッカーが上手そう」――そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
実際、サッカースクールでもリフティング練習を取り入れることは珍しくありません。しかし、リフティングを練習する本当の目的は、「何回続けられるか」という回数を増やすことだけではありません。
リフティングには、ボールを「見る」「触る」「感じる」「コントロールする」といった、ジュニアサッカーに必要な基礎能力を高める要素がたくさん含まれています。
特に小学生年代では、ボールを自由に扱える感覚を身につけることが、その後のドリブル、トラップ、パス、シュートなど、さまざまな技術につながっていきます。
一方で、「リフティングができない=サッカーが下手」というわけではありません。
試合では、リフティングのようにボールを何度も空中に浮かせる場面はほとんどありません。それでもリフティングを練習する価値があるのは、リフティングを通して身につく能力が、実際のプレーに応用できるからです。
この記事では、ジュニアサッカーを指導しているスクールコーチの視点から、リフティングを練習する本当の目的、身につく能力、練習するときの考え方、そして保護者が子どもにかけたい声掛けまで詳しく解説します。
「リフティングの回数を増やすこと」だけを目的にしてしまう前に、ぜひ知っておいてほしい内容です。
目次
- ジュニアサッカーでリフティングを練習する本当の目的
- リフティングで身につく「ボールを扱う感覚」
- リフティングは「足のどこでボールを触るか」を学ぶ練習
- ボールを見続けるだけではない「見る力」が身につく
- リフティングで「力加減」を身につける
- 利き足だけではなく逆足を使う意味
- リフティングはトラップ・ドリブル・パスにもつながる
- 「100回できる=サッカーが上手い」ではない理由
- リフティングが苦手な子どもに多い特徴
- ジュニア年代でおすすめのリフティング練習方法
- 回数よりも大切にしたい「質」
- 保護者がやってはいけないリフティングへの声掛け
- サッカースクールでリフティングを行うときの考え方
- リフティングをサッカーの試合につなげるには?
- まとめ|リフティングは「回数」ではなく「ボールを自由に扱う力」を育てる練習
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1.ジュニアサッカーでリフティングを練習する本当の目的
ジュニアサッカーでリフティングを練習する最大の目的は、ボールを自分の思い通りに扱うための基礎能力を高めることです。
リフティングでは、ボールが毎回まったく同じ場所に落ちてくるわけではありません。少し前に飛んだり、横にずれたり、強く浮いたりします。
そのたびに子どもは、「どこに足を出せばいい?」「どのくらいの強さで触ればいい?」「次はどこに落ちてくる?」と無意識に判断しています。
つまりリフティングは、単純にボールを蹴り続ける練習ではありません。
ボールの位置を予測し、自分の身体を動かし、足を合わせ、適切な力でボールを触る。
この一連の動作を繰り返すことで、ボールに対する身体の使い方を学習していきます。
もちろん、リフティングの回数が増えること自体にも意味があります。10回だった子が20回、20回だった子が50回と増えていけば、自分自身の成長を実感できます。
しかし、指導者としてより大切にしたいのは、「100回できること」ではなく、100回練習する過程で何を身につけたのかです。
ジュニアサッカーでは、技術の完成度だけではなく、失敗しても繰り返す力や、自分で工夫する力も非常に重要です。
リフティングは、技術と同時に「自分で考えて上達する経験」を積める練習でもあります。
2.リフティングで身につく「ボールを扱う感覚」
サッカー初心者の子どもが最初につまずきやすいのが、「ボールとの距離感」です。
- 足を出しているのにボールに当たらない。
- 当たったけれど強く蹴りすぎてしまう。
- ボールが高く上がりすぎる。
- 左右に飛んでいってしまう。
こうした経験を繰り返しながら、子どもは少しずつ「このくらいの力なら、このくらい飛ぶ」という感覚を覚えていきます。
これは、サッカーの技術を身につけるうえで非常に重要です。
例えば、ドリブルでは「足からボールが離れすぎないようにする」必要があります。トラップでは「ボールの勢いを吸収する」必要があります。パスでは「味方が受けやすい場所にボールを届ける」必要があります。
どれも共通しているのは、ボールに対して適切な力を加える能力です。
リフティングでは、ボールを落とさないために自然と力加減を調整するようになります。
最初は強く蹴ってしまっていた子どもも、練習を続けることで「少しだけ触る」という感覚を覚えていきます。
この「少しだけ触る」という感覚は、ドリブルにもつながります。
サッカーでは、強く蹴ることだけが技術ではありません。
むしろ、状況に合わせて「強く」「弱く」「短く」「長く」とボールを扱い分けられることが重要です。
リフティングは、その感覚を楽しみながら身につけられる練習なのです。
3.リフティングは「足のどこでボールを触るか」を学ぶ練習
リフティングをするとき、ボールを足のどこに当てるかによって、その後のボールの動きは大きく変わります。
例えば、足の甲で真っすぐボールを捉えるのか、足先に近い場所で触るのか、それとも少し外側で触るのか。
ほんの少し触れる場所が変わっただけでも、ボールは前後左右に動きます。
子どもはリフティングを繰り返す中で、「ここに当てるとボールがまっすぐ上がる」という感覚を身につけていきます。
これは、サッカーにおけるボールコンタクトの精度を高めることにつながります。
特にジュニア年代では、ボールを「蹴る」だけではなく、「どこに当てるか」を理解することが大切です。
例えばシュートでも、ボールの中心を捉えるのか、少し下を捉えるのかによって、ボールの軌道は変わります。
パスでも、足の内側のどの部分でボールを捉えるかによって、ボールの方向や回転が変わります。
リフティングでは、こうした細かなボールコンタクトを反復して経験できます。
そして重要なのは、失敗したときに「なぜ失敗したのか」を考えることです。
「強すぎたかな?」
「少し足が外側だったかな?」
「ボールを見ていなかったかな?」
このように自分で原因を考えることで、単なる反復練習が「考える練習」に変わります。
4.ボールを見続けるだけではない「見る力」が身につく
リフティングではボールを見ることが重要ですが、実は「ずっとボールを見続ければいい」というわけではありません。
ボールが空中に上がった瞬間、子どもはボールの軌道を見ながら、自分の身体を動かして足を合わせます。
つまり、見る→予測する→動く→触るという流れが生まれます。
この能力は、試合中にも非常に重要です。
例えば、相手から浮き球のパスが来たとき。
ボールだけを見ていても、適切な場所に身体を運ばなければトラップできません。
「ボールがどこに落ちるのか」を予測しながら、自分の身体を移動させる必要があります。
リフティングでは、この「ボールの未来を予測する」という経験を何度も積むことができます。
また、慣れてきた子どもには、ボールだけを見るのではなく、周囲の状況にも意識を向ける練習を取り入れることができます。
例えば、リフティングをしながら指導者の手の動きを確認する、数字を答える、歩きながらリフティングするなどです。
もちろん、最初から難しいことをする必要はありません。
大切なのは、リフティングを通して「ボールを見ること」と「身体を動かすこと」を連動させることです。
この能力が高まると、試合中のボールコントロールにも良い影響が出てきます。
5.リフティングで「力加減」を身につける
サッカーでは「強く蹴ること」が上手さではありません。
必要なのは、状況に応じて力を調整することです。
例えば、5m先の味方へのパスと20m先の味方へのパスでは、当然ながら必要なキックの強さが違います。
ドリブルでも、相手が近くにいるときはボールを細かく触り、スペースが広ければ少し大きくボールを運ぶことがあります。
リフティングは、この力加減を感覚的に学ぶのに適しています。
強く蹴りすぎればボールが高く上がり、次のタッチが難しくなります。
弱すぎればボールが足元に落ちてきてしまい、身体を合わせることが難しくなります。
そこで子どもは、「今のタッチは強かった」「次はもう少し弱くしよう」と調整します。
この調整を繰り返すことで、ボールに対する力加減が少しずつ身についていきます。
特に幼児や低学年では、最初から「正確に蹴りなさい」と指示しすぎるよりも、まずは自由にボールに触れて、失敗と成功を繰り返すことが大切です。
「今のタッチはいいね!」
「さっきよりボールが近くなったね!」
など、結果だけではなく変化を認めることで、子どもは自分の感覚に意識を向けやすくなります。
6.利き足だけではなく逆足を使う意味
ジュニアサッカーでは、利き足だけでボールを扱う子どもが多くいます。
リフティングでも、「右足ならできるけれど左足になると急に難しくなる」というケースは珍しくありません。
しかし、サッカーでは両足を使えることが大きな武器になります。
例えば、右足だけでドリブルしていると、相手にプレーを予測されやすくなります。
左足でボールを触ることができれば、相手から遠い足でボールを扱ったり、方向を変えたりする選択肢が増えます。
そこでリフティングを利用して、逆足にもボールを触らせていきます。
最初は1回しかできなくても問題ありません。
「右→左→右→左」と交互に触ってみる。
左足だけで何回できるか挑戦する。
利き足で上げて、逆足で受ける。
このように少しずつ難易度を上げていくことで、逆足への苦手意識を減らしていきます。
ただし、ここでも「左右同じ回数ができなければいけない」という考え方は必要ありません。
大切なのは、利き足以外でもボールに触る経験を増やすことです。
ジュニア年代は、さまざまな動きを経験する時期です。
「得意なことを伸ばす」だけではなく、「苦手なことにも挑戦してみる」ことが、将来的なプレーの幅を広げてくれます。
7.リフティングはトラップ・ドリブル・パスにもつながる
「リフティングは試合で使わないのに、なぜ練習するの?」
これは、リフティングに関してよく出てくる疑問です。
確かに、試合中にリフティングを何十回も続ける場面はほとんどありません。
しかし、リフティングで身につけた「ボールを扱う感覚」は、さまざまなプレーに応用できます。
例えば、浮き球をトラップするときには、ボールの落下地点を予測し、身体を合わせ、適切な場所でボールに触れる必要があります。
これはリフティングと共通する部分があります。
ドリブルでは、ボールを自分の足元に置きながら、細かくタッチする能力が必要です。
これもリフティングで培った「ボールとの距離感」が役立ちます。
パスやシュートでは、ボールの中心を捉える感覚や、足とボールが接触する感覚が重要です。
つまり、リフティングそのものを試合で使うのではなく、リフティングを通して身につけた基礎能力を試合のプレーに転用するのです。
この考え方を理解しておくと、「リフティングのためのリフティング」になりにくくなります。
8.「100回できる=サッカーが上手い」ではない理由
リフティングの回数は、子どもの成長を確認する一つの目安にはなります。
10回から20回になった。
30回から50回になった。
以前より安定してボールを触れるようになった。
こうした変化は、本人の努力の成果です。
しかし、リフティング100回=試合で活躍できるとは限りません。
サッカーには、ボールを持っていないときの動き、周囲を見る力、味方との連携、相手の位置を判断する力、守備、切り替えなど、多くの能力が必要だからです。
逆に、リフティングが10回しかできなくても、試合では相手をよく見てパスを選択したり、味方のためにスペースを作ったり、守備でチームに貢献したりする子どももいます。
だからこそ、リフティングの回数だけで子どものサッカー能力を判断するべきではありません。
指導者としては、「何回できたか」だけではなく、
- 「以前よりボールが足元に近くなったか」
- 「左右両方の足を使えるようになったか」
- 「失敗した後に自分で修正できたか」
- 「自分から練習に取り組めたか」
といった部分も評価したいところです。
回数は「結果」。
その結果に至るまでの「過程」こそ、ジュニア年代では大切にしたい部分です。
9.リフティングが苦手な子どもに多い特徴
リフティングが苦手な子どもには、いくつか共通する特徴があります。
一つ目は、ボールを強く蹴りすぎることです。
「落としたくない」という気持ちが強いほど、ボールを高く蹴り上げてしまうことがあります。
しかし、ボールが高く上がれば上がるほど、次のタッチまでの時間が長くなり、身体を合わせることが難しくなります。
二つ目は、足だけを動かしていることです。
リフティングでは、ボールに合わせて身体全体を移動させる必要があります。
三つ目は、失敗するとすぐに諦めてしまうことです。
リフティングは最初から上手にできる子どものほうが少数です。
だからこそ、「失敗→原因を考える→もう一度挑戦する」というサイクルを作ることが重要です。
もし子どもがリフティングを苦手としているなら、いきなり10回、20回を目標にする必要はありません。
まずは、
「1回できた!」
「2回連続できた!」
という小さな成功を積み重ねましょう。
成功体験が増えると、「もっとやってみたい」という気持ちにつながります。
そして、この「自分から挑戦する気持ち」こそ、ジュニアサッカーの成長において非常に重要な要素です。
10.ジュニア年代でおすすめのリフティング練習方法
リフティングは、いきなり両足で何十回も続ける必要はありません。
むしろ、子どものレベルに合わせて段階的に練習することが重要です。
ステップ1:手で持って足の甲に当てる
まずはボールを手で持ち、足の甲に当ててキャッチします。
「蹴る→キャッチ」という動作を繰り返すことで、ボールを足のどこに当てればいいのかを理解できます。
ステップ2:1回蹴ってキャッチ
次に、自分でボールを落として1回蹴り、手でキャッチします。
「1回成功した」という経験を積むことが重要です。
ステップ3:2回、3回と増やす
1回が安定してきたら、2回、3回と回数を増やします。
ここでは「失敗しないこと」よりも、「自分で調整すること」を意識させます。
ステップ4:左右交互に触る
利き足だけではなく、逆足にもボールを触らせます。
「右→左→キャッチ」から始めても構いません。
ステップ5:さまざまな場所で触る
足の甲だけではなく、太ももなども使ってみましょう。
いろいろな場所でボールを触ることで、ボールに対する感覚がさらに広がります。
重要なのは、子どものレベルに合わせることです。
難しすぎる練習を繰り返して「できない」という経験ばかり増やすのではなく、少し頑張ればできる課題を設定することが上達につながります。
11.回数よりも大切にしたい「質」
リフティング練習では、「何回できた?」という数字に注目しがちです。
しかし、指導者としては「どんなリフティングだったか」を見てほしいと思っています。
例えば、100回できていても、ボールが毎回大きく前後左右に動いている場合と、20回でも身体の近くで安定してボールを扱えている場合では、練習の質が違います。
もちろん、100回できることは素晴らしいことです。
ただし、回数だけを追いかけることで、
- 「とにかくボールを高く蹴る」
- 「失敗しないようにする」
- 「利き足だけを使う」
という練習になってしまうことがあります。
そこで、時には回数以外の目標を設定してみましょう。
例えば、
- 「できるだけボールを低く保つ」
- 「左右交互に触る」
- 「身体の近くで触る」
- 「同じ高さにボールを上げる」
- 「失敗したら原因を一つ考える」
などです。
こうした目標を設定すると、リフティングが単なる回数競争ではなく、ボールコントロールの質を高める練習になります。
12.保護者がやってはいけないリフティングへの声掛け
子どものリフティング練習では、保護者の声掛けも非常に重要です。
特に避けたいのが、
- 「○○君は100回できるよ」
- 「なんで10回しかできないの?」
- 「もっと練習しないとダメ」
といった、他の子どもとの比較です。
比較されることで、「リフティング=できないと怒られるもの」になってしまう可能性があります。
おすすめしたいのは、過去の自分との比較です。
- 「昨日より1回増えたね」
- 「前よりボールが近くなったね」
- 「左足でも触れるようになったね」
- 「失敗してもすぐ挑戦できたね」
このような声掛けであれば、子ども自身の成長に目を向けることができます。
また、必ずしも毎回アドバイスをする必要はありません。
子どもが自分で考えているときには、少し見守ることも大切です。
「どうしたら続けられると思う?」
と質問してあげることで、子ども自身が答えを探すきっかけになります。
サッカーでは、「教えてもらったことができる」だけではなく、「自分で考えてプレーを選択する」ことが重要です。
リフティング練習も、そのための機会として活用できます。
13.サッカースクールでリフティングを行うときの考え方
サッカースクールでリフティングを行う場合、コーチが大切にしたいのは「全員を同じ基準で評価しないこと」です。
小学生といっても、サッカー経験、運動経験、身体能力、ボールに触れてきた時間は一人ひとり違います。
同じ学年でも、最初から20回できる子もいれば、1回成功するまでに時間がかかる子もいます。
そこで、「全員10回できるまで終わり」というような一律の基準だけにしてしまうと、苦手な子どもが「自分はできない」と感じてしまうことがあります。
スクールでは、それぞれの現在地に合わせて課題を設定することが大切です。
例えば、1回が目標の子には「1回成功」。
5回できる子には「10回」。
10回できる子には「左右交互」。
50回できる子には「周囲を見ながら」。
というように、同じリフティングでも課題を変えることができます。
さらに、リフティングで身につけた感覚を、その後のドリブルやトラップ、1対1、シュートなどにつなげていくことも重要です。
「リフティングをしたら終わり」ではなく、リフティングで身につけた技術を実際のプレーで使うところまで設計する。
これが、ジュニアサッカースクールでリフティングを行う意味の一つです。
14.リフティングをサッカーの試合につなげるには?
リフティングが上手になったからといって、それだけで試合中のプレーが上手くなるわけではありません。
重要なのは、リフティングで身につけた能力を、実際のサッカーの場面で使うことです。
例えば、リフティングでボールを身体の近くに置く感覚を身につけたら、次はドリブルで同じ感覚を使います。
- 「ボールを強く蹴りすぎない」
- 「自分の身体の近くで触る」
- 「左右どちらの足でも触る」
といった意識を、ドリブル練習に移していきます。
また、浮き球のボールをリフティングでコントロールできるようになったら、次はコーチから投げてもらったボールをトラップする練習につなげることもできます。
さらに、リフティングで培った「ボールの落下地点を予測する力」は、空中のボールを処理するときにも役立ちます。
このように、
リフティング → ボールコントロール → ドリブル・トラップ → 対人練習 → ゲーム
という流れを作ることで、練習した技術が実際のサッカーにつながっていきます。
サッカーの練習では、「この練習が試合のどこにつながるのか?」を考えることが非常に重要です。
リフティングも例外ではありません。
15.まとめ|リフティングは「回数」ではなく「ボールを自由に扱う力」を育てる練習
ジュニアサッカーにおけるリフティングの目的は、単純に「100回できるようになること」ではありません。
もちろん、回数が増えることは子どもの成長を実感できる大切な指標です。
しかし、本当に身につけたいのは、その過程で獲得するボールコントロール能力、力加減、身体の調整力、ボールの軌道を予測する力、左右の足を使う感覚、そして自分で考えて修正する力です。
そして、何より大切なのは、リフティングを「できる・できない」だけで判断しないことです。
- 1回しかできなかった子が2回できるようになった。
- 右足だけだった子が左足でも触れるようになった。
- ボールを高く蹴っていた子が、身体の近くで扱えるようになった。
- 失敗しても自分からもう一度挑戦できるようになった。
これらはすべて立派な成長です。
ジュニアサッカーでは、結果だけではなく、成長の過程を見ることが大切です。
リフティングは、その成長を子ども自身が実感しやすい練習でもあります。
「何回できた?」だけではなく、
「昨日の自分より何ができるようになった?」
という視点を持ってみてください。
リフティングを通してボールに触れることが楽しくなれば、子どもは自然とボールに触れる時間を増やしていきます。
そして、その積み重ねが、ドリブル、トラップ、パス、シュート、1対1など、さまざまなサッカー技術の土台になっていきます。
リフティングは、試合でそのまま使うための技術ではありません。
「ボールを自由に扱える選手になるための土台づくり」
それが、ジュニアサッカーでリフティングを練習する本当の目的です。
ジュニアサッカーのリフティング練習で大切な3つのポイント
最後に、この記事のポイントを3つにまとめます。
① 回数だけで評価しない
「10回」「50回」「100回」という数字だけではなく、ボールの扱い方や成長の過程を見ることが大切です。
② ボールを自由に扱う感覚を育てる
リフティングを通して、ボールとの距離、力加減、身体の位置、足の当て方などを身につけていきましょう。
③ 最終的には試合のプレーにつなげる
リフティングで身につけた感覚を、トラップ、ドリブル、パス、シュート、1対1などの実戦的な技術につなげることが重要です。
子どもにとってサッカーは「できなければいけないもの」ではなく、「もっとやってみたいもの」であることが理想です。
リフティングも、回数を競うだけではなく、ボールを触る楽しさと、自分自身の成長を感じられる練習として取り入れてみてください。
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