第87話 明石のスクール指導者が推奨するジュニアサッカーで使えるドリブルの4大技術とは?|試合で通用する本当に必要なドリブル能力を徹底解説
目次
- ジュニアサッカーにおけるドリブルの重要性
- ドリブル技術①|運ぶドリブル(キャリードリブル)
- ドリブル技術②|かわすドリブル(フェイントドリブル)
- ドリブル技術③|守るドリブル(キープドリブル)
- ドリブル技術④|突破するドリブル(スピードドリブル)
- 4大ドリブル技術を身につけるトレーニング方法
- ジュニア年代でドリブルを指導する際のポイント
- ドリブルの質を高める4つの技術(顔を上げる・細かく触る・緩急・リズム)
- まとめ|ドリブルは「目的」で使い分けることが重要
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1. ジュニアサッカーにおけるドリブルの重要性
ジュニアサッカーにおいてドリブルは最も重要な個人技術の一つです。なぜなら、パス・シュート・トラップなどすべてのプレーの前提に「ボールを自由に扱える能力」が必要だからです。特にジュニア年代では、フィジカルや戦術理解よりも個人技術の差が試合結果に直結します。そのため、ドリブル技術の習得は育成年代における最優先課題と言えます。
しかし、ここで重要なのは「ドリブル=相手を抜くこと」ではないという点です。試合で本当に必要なドリブルは、運ぶ・かわす・守る・突破するという4つの目的に分けられます。この4つを理解して使い分けられる選手は、試合で活躍できる選手になります。逆に言えば、やみくもにドリブルをするだけでは試合では通用しません。目的に応じたドリブル技術を身につけることが重要です。
2. ドリブル技術①|運ぶドリブル(キャリードリブル)
運ぶドリブルとは、相手を抜くためではなく「スペースへボールを運ぶ」ためのドリブルです。ジュニアサッカーでは最も使用頻度が高いドリブル技術と言っても過言ではありません。試合中は常に相手が目の前にいるわけではなく、空いているスペースへボールを運ぶ場面が多くあります。この時に必要になるのが運ぶドリブルです。
運ぶドリブルのポイントは、ボールを細かく触りすぎないことです。細かいタッチばかりだとスピードが上がらず、相手に追いつかれてしまいます。理想は2〜3歩に1回ボールを触るイメージです。また、顔を上げて周りを見ることも重要です。運ぶドリブルが上手な選手は、ドリブルしながらパス・シュート・方向転換の判断ができます。つまり、運ぶドリブルは「判断するための時間を作るドリブル」と言えます。
3. ドリブル技術②|かわすドリブル(フェイントドリブル)
かわすドリブルとは、相手ディフェンダーを抜くためのドリブル技術です。いわゆるフェイントや方向転換を使って相手をかわす技術です。ジュニア年代ではこのドリブルが「ドリブル=抜く」というイメージになりやすいですが、実際の試合では毎回抜く必要はありません。かわすドリブルの目的は、相手を抜き去ることだけではなく「一瞬のズレを作ること」にあります。
例えば、フェイントで相手の重心をずらすことができれば、その瞬間にパスコースやシュートコースが生まれます。つまり、かわすドリブルはチャンスを作るための技術です。重要なのは、速い足の動きよりも「タイミング」と「相手の逆を取ること」です。大きなフェイントでなくても、体の向きや目線だけでも相手を動かすことができます。この技術を身につけると、プレーの幅が大きく広がります。
4. ドリブル技術③|守るドリブル(キープドリブル)
守るドリブルとは、相手にボールを取られないようにキープするためのドリブルです。ジュニア年代ではこの技術が非常に重要ですが、意外と指導される機会が少ない技術でもあります。試合では常に前に進めるわけではありません。相手に囲まれたり、パスコースがなかったりする場面では、ボールを失わないことが最優先になります。その時に必要なのが守るドリブルです。
守るドリブルのポイントは、相手とボールの間に体を入れることです。いわゆるボールプロテクトの技術です。足元の技術だけでなく、体の使い方、腕の使い方、姿勢が重要になります。また、止まった状態でキープするだけでなく、少しずつ動きながらキープすることも大切です。この技術が高い選手は、簡単にボールを失わないため、チームとしても非常に頼れる選手になります。
5. ドリブル技術④|突破するドリブル(スピードドリブル)
突破するドリブルとは、スピードを使って相手を一気に抜き去るドリブルです。主にサイドの選手やフォワードの選手に必要な技術です。このドリブルができる選手は、一人で試合を決める力を持つことができます。ジュニア年代では特に武器になる技術です。
突破するドリブルのポイントは、「トップスピードの中でもボールをコントロールできるかどうか」です。スピードだけが速くても、ボールが大きく離れてしまうと相手に取られてしまいます。逆に、ボールコントロールばかり意識してスピードが遅くなってしまっても意味がありません。理想は、走るスピードを落とさずにボールを触れることです。そのためには、足の小指側や足の甲を使ったドリブル練習が効果的です。
6. 4大ドリブル技術を身につけるトレーニング方法
4つのドリブル技術を身につけるためには、それぞれの目的に合ったトレーニングを行う必要があります。ドリブル練習というとコーンドリブルが多いですが、試合で使える技術を身につけるためには「相手がいる状況」を作ることが重要です。
例えば、運ぶドリブルなら広いスペースでのドリブル練習、かわすドリブルなら1対1の練習、守るドリブルならボールキープの練習、突破するドリブルならスピードに乗った状態での1対1練習が効果的です。つまり、ドリブルは目的別に練習する必要があります。ただコーンを並べてドリブルするだけでは、試合で使えるドリブル技術は身につきにくいと言えます。
7. ジュニア年代でドリブルを指導する際のポイント
ジュニア年代でドリブルを指導する際に重要なのは、「どのドリブルを使うべき場面なのか」を理解させることです。技術練習だけでなく、判断の練習も必要になります。例えば、目の前に相手がいなければ運ぶドリブル、相手が1人ならかわすドリブル、相手に囲まれたら守るドリブル、スペースが大きく空いていたら突破するドリブルというように、状況によって使い分けることが大切です。
つまり、ドリブルは技術だけでなく「判断」がセットになります。この判断ができる選手は、無理なドリブルをしなくなり、ボールを失う回数が減ります。結果として、チームの攻撃が安定し、試合で活躍できる選手になります。指導者は技術だけでなく、状況判断も含めて指導していく必要があります。
8. ドリブルの質を高める4つの技術(顔を上げる・細かく触る・緩急・リズム)
ドリブル技術を高める要素①|顔を上げる
ドリブル中に顔を上げることは、ジュニアサッカーにおいて非常に重要な技術です。なぜなら、サッカーは常に状況が変化するスポーツであり、周囲の状況を観ることが次のプレーの判断につながるからです。顔を上げてドリブルができる選手は、味方の位置、相手の位置、空いているスペースを把握できるため、パス・シュート・ドリブルの判断が早くなります。逆に、顔が下がったままドリブルをしている選手は、相手に向かってドリブルしてしまい、ボールを失う原因になります。顔を上げるためには、ボールを見なくても触れるボールコントロール技術が必要です。つまり、顔を上げる技術とボールタッチの技術はセットでトレーニングする必要があります。
ドリブル技術を高める要素②|細かく触る
細かく触るドリブルは、相手にボールを取られないための重要な技術です。特に相手との距離が近い場面や、狭いエリアでは細かいボールタッチが必要になります。細かく触ることでボールを常に自分の足元に置くことができ、相手にボールを触られるリスクを減らすことができます。また、細かいタッチができる選手は方向転換が素早くできるため、相手をかわすドリブルにもつながります。ただし、常に細かく触れば良いわけではありません。スペースがある場面では大きくボールを運ぶドリブルが必要になります。つまり、「細かく触るドリブル」は主に相手が近い場面で使う技術であり、状況に応じて使い分けることが重要です。
ドリブル技術を高める要素③|緩急
ドリブルにおける緩急とは、スピードの変化を使って相手を抜く技術のことです。多くのジュニア選手は最初から全力でドリブルしてしまいますが、それでは相手にタイミングを合わせられてしまいます。重要なのは、ゆっくりドリブルする動きと速くドリブルする動きを使い分けることです。例えば、一度スピードを落として相手を近づかせてから一気に加速すると、相手は対応が遅れます。これが緩急のあるドリブルです。緩急を使える選手は、スピードがそれほど速くなくても相手を抜くことができます。ジュニア年代では足の速さだけで勝負するのではなく、この緩急の技術を身につけることが非常に重要になります。
ドリブル技術を高める要素④|リズム
ドリブルのリズムとは、ボールタッチのテンポや体の動きのタイミングのことを指します。リズムの良いドリブルができる選手は、相手にタイミングを読まれにくくなります。逆に、常に同じスピード、同じタッチのドリブルだと相手ディフェンダーは守りやすくなります。例えば、「タッチ・タッチ・大きくタッチ」「ゆっくり・ゆっくり・速く」など、ボールタッチのリズムを変えることで相手のタイミングをずらすことができます。また、フェイントを入れるタイミングもリズムが重要になります。ドリブルが上手い選手は、足が速いだけではなく、このリズムの変化を使うのが上手いのが特徴です。リズムを意識したドリブル練習を行うことで、実戦で相手を抜けるドリブルにつながります。
9. まとめ|ドリブルは「目的」で使い分けることが重要
ジュニアサッカーで必要なドリブル技術は、運ぶ・かわす・守る・突破するの4つに分けることができます。多くの選手は「抜くドリブル」ばかり練習しますが、試合で最も多く使うのは運ぶドリブルです。そして、ボールを失わないための守るドリブルも非常に重要です。
試合で活躍できる選手は、この4つのドリブルを状況に応じて使い分けることができます。逆に、1つのドリブルしかできない選手は、試合の中でプレーが限定されてしまいます。ジュニア年代では、この4つのドリブル技術をバランスよく身につけることが、将来伸びる選手になるために非常に重要です。
ドリブルは単なる個人技ではなく、チームの攻撃を前進させるための重要な技術です。ぜひ今回紹介した「4大ドリブル技術」を意識して、日々の練習に取り組んでみてください。これらの技術を身につけることで、試合で活躍できる選手に大きく近づくはずです。
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